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2001年6月
23. ドラマチックなマウイ島の歴史を偲ぶ博物館や史跡の数々 The Museums of Maui County --Illuminating the History of the Magic Isles
コロンブスの遥か前、ヨーロッパの探検家たちの行動範囲ですらまだ自分たちの大陸上でしかなかった「ダークエイジ」の時代のこと。地球の反対側では世紀のアドベンチャーが繰り広げられていました。
手作りのカヌーに乗ったポリネシア民族たちは、まだ見ぬ、そして実存するかも知れないパラダイスを求めて大海へと漕ぎ出していきました。広大な太平洋に浮かぶ小さなハワイ諸島を発見するという偉業を成し遂げた最初のハワイアンの到着とともに、マウイ島を舞台に神々の伝説が生まれ、歴史が始まりました。マウイ島の歴史には数多くの場面があり、数多くの登場人物がいます。伝説の神々、ハワイアン戦士のヒーロー、探検家たち、宣教師たち、捕鯨時代の訪れ、ハワイ王朝、世界的農産業の始まり、移民、リゾート開発⋯。太平洋にひっそりとたたずんでいたパラダイスは、世界に発見され、文化が大きく変化し、まさに数奇な運命を辿ってきたのです。
マウイ島滞在中には、いたるところで歴史の面影を感じることができるでしょう。そしてマウイ島の魅力をもっと深く知るのなら、ぜひドラマチックな歴史のストーリーに触れてみてください。マウイ島に点在する数多くの博物館や史跡を訪ねれば、豊かな歴史に色どられたマウイの本当の姿がきっと見えてくるはずです。
マウイ島の歴史散歩を始めるなら、まずラハイナから。ラハイナは町自体が国立歴史保護区に指定されており、全体がまるで博物館さながら。たくさんの歴史建造物や史跡が残っています。ハワイ王朝時代(1795〜1843年)にハワイの首都として栄えたラハイナは、数百年もの間王族たちで賑わいました。その後、捕鯨産業最盛期を迎えるころ、ラハイナは捕鯨船団の太平洋基地として知られるようになったのです。捕鯨産業が衰退、消滅してからは、砂糖きびプランテーションだけの静かな町となり、穏やかな時間が流れていきました。そして近代になって、マウイは本格的リゾートの島として開発され、ラハイナも歴史の面影を残すノスタルジックでおしゃれな港町として再び脚光を浴びるようになったのです。
ラハイナの町には30カ所にもおよぶ史跡や歴史建造物があります。その中には、旧裁判所、砦跡、留置所跡、パイオニア・イン、本願寺などのほか、博物館施設のカーサジニアン号、ハレ・パイ、到公堂、ボールドウィン・ハウスなどがあります。
歴史を知れば魅力も増大。マウイ島でのバカンスがより楽しく興味深く過ごせるでしょう。史跡の町ラハイナをはじめとするマウイ島の史跡を訪ねてみませんか?
カーサジニアン II世号(Carthaginian II) 1902年にドイツで造船され、1970年代に復元された2本マストの帆船です。船内は捕鯨博物館になっており、捕鯨時代の道具や写真の展示、ビデオ放映が行われています。ラハイナ港に停泊中。(ラハイナ歴史協会、Tel: 808-661-3262 有料)
ハレ・パイ(Hale Pai) ハワイ語で「印刷の家」という意味のとおり、1830年中頃にハワイ最初の新聞を印刷した場所です。まだ文字の存在しなかったハワイ語をアルファベットに置き換える作業が行われたのもここでした。現在は、当時の印刷物のレプリカをはじめとする、ハワイにおける印刷物の歴史を残す展示がされています。 (ラハイナ歴史協会、Tel: 808-661-3262 月〜金曜)
到公堂(Wo Hing Temple) 中国人移民の心のよりどころとなった中国寺院。ビクトリア様式を取り入れたこの寺院はハワイの中国寺院の中でも保存状態が良く、博物館となって残されています。ここにはまた、発明家トーマス・エジソンによって1898年と1906年に撮影された、ハワイの貴重なフィルムも公開されています。ラハイナのフロントストリートにあります。(ラハイナ歴史協会、Tel: 808-661-3262 有料)
ボールドウィン・ホーム博物館(Baldwin Home Museum) ラハイナ最古の建造物でもあるこの家屋は、ニューイングランド出身の宣教師ドワイト・ボールドウィン氏とその家族が暮らしていた家です。ボールドウィン氏は宣教師としてだけでなく、マウイでは当時唯一という医師としても活躍しました。彼が実際に使用していた医療機具をはじめ、家族が使っていたグランドピアノ、コアの木で作られたベッド、食器類、写真や絵画など、当時の宣教師家族の生活の様子を物語る展示の数々を見ることができます。(ラハイナ歴史協会、Tel: 808-661-3262 有料)
ホエラーズ・ビレッジ・ミュージアム(Whalers Village Museum) カアナパリ・リゾート内のショッピング・センター、ホエラーズ・ビレッジ内にある楽しい無料博物館です。この博物館では捕鯨の歴史を紹介。当時の捕鯨船の内部を実物大で再現したものや、捕鯨の道具類、クジラの骨や歯を使った工芸品のスクリムショウをはじめ、捕鯨とその歴史に関するさまざまな展示が楽しめます。ホエラーズ・ビレッジの入口にある30フィートに及ぶザトウクジラの骨の展示も人気です。 (Tel: 808-661-5992 入場無料)
ベイリーハウス博物館(Bailey House Museum) マウイ島の政治経済の中心の町ワイルクにある博物館は、1850年に建てられた宣教師館。ここには、他世界と交流する前と後のハワイの文化の変化を説明する興味深い工芸品の数々が展示されています。交流前の古代ハワイ時代の品々はマウイ島でも貴重なものばかりです。(Tel: 808-244-3326 有料)
カパニワイ・カントリーパーク(Kapaniwai Country Park) ここはユニークな屋外博物館。マウイ島の文化を創りあげている、さまざまな民族のハワイでの暮らしぶりを見ることができます。イアオ渓谷から流れる清らかな川を背景に再現されたマウイの村の風景には、異文化が共存するハワイのイメージそのものが感じられます。ポルトガル人の家屋、白いフェンスに囲まれたニューイングランド様式の建物、ハワイアンのヤシの葉で造られた住宅、初期のフィリピン移民の竹製の住宅など、珍しいものばかりです。場所は、古代ハワイ時代にカメハメハ大王がマウイの酋長率いる軍勢を征してハワイ全島を統治した戦いの行われたイアオ渓谷にあります。
アレクサンダー&ボールドウィン博物館(Alexander & Baldwin Suger Museum) マウイ島の経済を支えてきた砂糖きび産業の歴史を語る博物館です。当時の移民たちの暮らしや農園での作業、砂糖のできるまでの行程など、珍しい展示がそろっています。また、現在と過去の砂糖生産行程の違いを見ることもできます。現在、ハワイ諸島の多くの砂糖きびプランテーションが閉鎖を余儀なくされている中、マウイ島の砂糖きびプランテーションは今も健在。砂糖きび産業が抱えている試練を旅行者に理解してもらうのも、この博物館の役割なのです。カフルイ郊外プウネネにあります。(Tel: 808-871-8058 有料。7、8月以外の日曜休館)
ハナ文化センター(Hana Cultural Center) 古代ハワイさながらの自然と面影を残すハナの町にある小さな博物館。天国のような町と称されるハナを訪れる観光客にはもちろん、ハナに暮らす人々にも大切にされています。古代ハワイの石器類や工芸品、アンティークのハワイアンキルト、伝統的ゲーム、歴史を残す写真類など、ハナの歴史がいっぱいに詰まっています。(Tel: 808-248-8622)
モロカイ博物館&文化センター(Molokai Museum & Cultural Center) モロカイ島の歴史と文化の館。モロカイ島の砂糖工場のオーナーであるドイツ移民の家族が提供する博物館と文化センターには、モロカイ島の貴重な歴史と文化の遺産が収められています。また、砂糖工場は1878年の頃のままに復元されています。(Tel: 808-567-6436)
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